■喪主の決め方
まずは、遺族を代表する喪主を決めます。
一般的には、亡くなられた方の配偶者か長男が喪主となることが多いですが、血縁関係の深い順番で選びます。女性の場合は結婚して姓が変わっていることがありますが、亡くなられた方の実の子であれば問題ありません。なお、葬儀の通知状等は、喪主の名前で通知することとなります。
血縁が深い順に並べると、以下のようになります。
1.配偶者
2.長男
3.次男以降の直系男子
4.長女
5.長女以降の直系女子
6.両親
7.兄弟姉妹
なお、亡くなられた方に配偶者や血縁者がいないときは、友人や介護施設の代表者が「友人代表」や「世話人代表」として喪主を務めることもあります。
■葬儀費用
葬儀費用の総額は、200万円弱であるといわれており、その内訳は「葬儀一式費用」、「飲食接待費用」、「寺院費用」の3つに大別されます。
*葬儀一式費用(120万円程度)
臨終後、ご遺体を安置してからお通夜から火葬までを行うために必要な費用です。
ご遺体を安置する為に必要なお棺やドライアイス、祭壇、式場使用料、火葬料金などが含まれます。
*飲食接待費用(40万円程度)
葬儀にお越しいただいた際にお渡しする返礼品や香典返しなどの品物にかかる費用や、通夜ぶるまいや精進落としの際の料理をいいます。
飲食接待費用は、参列者の人数に大きく左右されます。
*寺院費用(40万円程度)
僧侶に読経や戒名をいただいたときにお渡しする「お布施」をいいます。戒名料は、受けた戒名の位によって大きく異なります。
■挨拶
葬儀や告別式では、喪主は遺族代表として参列者に向けて挨拶を行います。
喪主が主に挨拶を行う場面は以下の通りです。
1.通夜終了後
2.通夜ぶるまいの開式・閉式
3.葬儀中の遺族代表挨拶
4.出棺時
5.精進落とし
その他に、世話役・僧侶に対しても個別に挨拶をする場面がいくつもあります。挨拶の例などを参考にしながら、あらかじめ考えておくとよいでしょう。
(挨拶例)出棺時の挨拶
本日はご多用のところ、父○○の葬儀にご会葬くださり誠にありがとうございます。皆様から心のこもったお別れの挨拶を賜り、故人もさぞ喜んでいることと思います。
生前中のご厚誼に、厚く御礼申し上げます。 残された私どもにも、今後とも変わりなくご指導・ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
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