宗派/安心典礼（川崎市宮前区/高津区,多摩区)

宗派

日本では葬儀は仏教式が多くを占めていますが、一口に仏教式と言っても宗派により信仰内容はある程度異なり、従って「人の死」の位置付けや葬儀のやり方も少しずつ異なっています。日本の仏教の宗派は大きく分けて真言宗や天台宗などの古い時代に開かれた宗派と、浄土信仰系や禅宗系・日蓮宗などのいわゆる鎌倉新仏教に分かれています。祈りの言葉(唱名・宝号・題目など)も様々で、「仏教といえば念仏・南無阿弥陀仏」と片付けることは厳に慎むべきです。この鎌倉新仏教は、“多神教”であるそれまでの仏教とは違い“一神教”としての側面がある(真言宗や天台宗に比べ安置する仏像が少ないのは、一つにはそのためです。神仏習合もこちらでは余り行われませんでした)ことと、各派の信仰内容がより個性的であることが特徴です。中でも浄土真宗では故人は死後すぐに成仏するという信仰のため、葬儀での「御霊前」という表書きや「故人の御霊(みたま)」という表現はタブーとされます。